サケの遡上調査手法
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20111223-OYT1T00340.htm
独立行政法人・水資源機構が利根川の利根大堰(埼玉県行田市)で行っているサケの遡上(そじょう)調査で、遡上数が1983年の観測開始以来最高の計1万5062匹(21日現在)となり、初めて1万匹を超えた。
サケの匹数なんて、どうやって調査してるのか?
データは一匹単位まで出てるが。
まさかねぇ。
魚体への配慮とコスト縮減を考慮した利根大堰魚類遡上調査手法の検討(PDF)
遡上調査方法は、越流部にトラップを設置してプールの1区画を締切り、プール内に遡上したサケを手網で捕獲して1尾ずつ、遡上全数を計測する
すごい、そのまんまだ。
地道すぎる。
ここで、先ほどの記事から。
83年に21匹しかなかった遡上数は、同機構が95〜97年にサケが上りやすいよう魚道改修を行ったことや、近隣住民らが稚魚を放流したことなどから次第に増加。2002年からは1000匹を超えるようになり、一昨年と昨年は1万匹に迫る勢いをみせていた。
調査開始時にはサケは年に21匹程度しかいなかった。
だから、このような調査方法が採用できた。
しかし、最近の遡上数の急増で、この方法にも限界が来ている。
計測が間に合わない。
トラップ内に多数のサケが滞留し、産卵時期直前の魚体に傷が付く事態となっている。
人を増やせば解決するが、全数検査を行う人件費も馬鹿にならない。
この課題を解決する、新たな計測法を検討することとなった。
というのが、PDFの前段です。
よろしければ、一度目を通してみてください。